2025.7.1
通帳やカードを使わない日常へ。『スマホATM』が提案する新しいライフスタイル
皆さん、こんにちは!セブン銀行 STORY of PURPOSE編集部です。
お客さまの「あったらいいな」を超えるために、さまざまな取組み・サービス開発を行っているセブン銀行。今回は、キャッシュカードを使わずにATMで現金の入出金ができる『スマホATM』について、ATMプラットフォーム推進部※の菅と、サービスを導入いただいたふくおかフィナンシャルグループ DX推進本部の國吉さんに話を聞きました。
- ※2025年3月時点の所属です
目次
お客さまの声から生まれた『スマホATM』
―そもそも、『スマホATM』とはどのようなサービスですか?
菅:キャッシュカードや通帳を使わずに、スマートフォン(以下、スマホ)だけで現金の入出金がご利用できるサービスです。2017年3月に、スマホで入出金ができるサービスとして提供を開始し、現在は20以上の提携銀行で採用されています。
2024年からは、弊社仕様のスマホATM取引が他行ATMにも拡大されているんです。利用者の約95%が継続利用を希望しているという調査結果も出ており、スマホATMは一度利用すると手放せない便利なサービスだと自負しております。

菅 ひかり ATMプラットフォーム推進部(2025年3月時点の所属)
―操作方法を教えてください。
菅:操作はとても簡単です。セブン銀行ATMでは、画面に表示されたQRコードをアプリで読み取り、アプリに表示された企業番号をATMに入力することでご利用いただけます。
<入金の場合>
<出金の場合>
ATMの機種によって表示される画面が異なります
―このサービスが生まれたきっかけや経緯を教えてください。
菅:スマホATMは、「スマホでATMの取引きができたらいいな」というお客さまと提携銀行の声から誕生しました。お客さまからは、キャッシュカードや通帳を持っていなくてもATMを利用したいというニーズがあり、提携銀行では、お客さまにもっとアプリを利用いただきたい・キャッシュカードの再発行や通帳にまつわる手続きを減らし、利便性を向上させたいなどの課題があったのです。これらを叶えるために、スマホATMは開発されました。
利便性の高さとタッチポイントの多さが導入の決め手に
―スマホATMの技術はセブン銀行で特許を取得していますが、その技術を他行に提供したのはなぜですか?
菅:スマホATMのサービスが普及すれば、金融サービス全体がより便利になることで誰もが暮らしやすい社会を作ることに貢献できると考えたからです。
実際にスマホATMを導入いただいた1社が、ふくおかフィナンシャルグループ様です。

九州を地盤とし、地域経済発展への貢献により人々の生活を豊かにするとともに企業価値向上を目指す総合金融グループ。
今回、ふくおかフィナンシャルグループ傘下の福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行の3行にスマホATMを導入いただいた
國吉さん:セブン銀行様と連携し、2025年1月から「福岡銀行アプリ」「熊本銀行アプリ」「十八親和銀行アプリ」を通じたスマホATMサービスの提供を開始しました。自行ATMと、全国のセブン銀行ATMでのサービス利用からスタートし、現在は各銀行の自行ATMでもサービスをご利用いただけます。

國吉 雄登さん 株式会社ふくおかフィナンシャルグループ DX推進本部・営業統括部 兼務
―どのような経緯で、スマホATMを導入することになったのですか?
國吉さん:従前より、お客さまにもっと便利に金融サービスをご利用いただくため、アプリの機能拡充や利便性向上に向けた取組みに力を入れていました。その一貫として、スマホATMのサービスを導入すれば、お客さまの利用頻度が高い現金の入出金をより便利にできるのではないかと考え、相談させていただきました
―スマホATMのどのような点を魅力に感じましたか?
國吉さん:キャッシュカード不要で利用できるという利便性はもちろん、全国に28,000台以上あるセブン銀行ATMで使えるというタッチポイントの多さが魅力でした。

2025年4月時点では28,000台を突破
―サービス導入に至るまでの間で、印象的だったことはありますか?
國吉さん:セブン銀行ATMだけでなく自行ATMでもスマホATMサービスを提供するのは全国初の取組みでしたので、導入に至るまでの間、セブン銀行様とは我々の検討・判断に必要な質問や相談を何度もやりとりしましたね。その際、セブン銀行様がいつも迅速で丁寧に回答してくださったことがとても印象的でした。
菅:スムーズにご導入いただけるよう、質問や検討すべき点については弊社他部署とも連携体制をとり、なるべく早くご回答するように心がけていました。
國吉さん:我々は拠点が九州ですので、 直接お会いする機会は数回しかありませんでしたが、距離を感じさせないきめ細やかなコミュニケーションのおかげで、円滑にサービスを導入することができました。

「とんでもなく便利!」幅広い層から喜びの声が続々
―サービス導入後、周囲から反響はありましたか?
國吉さん:サービスを開始してまだ数ヶ月ですが、すでに2万人以上の方にスマホATMをご利用いただいています。※
- ※取材時(2025年4月3日)時点
また、実際に利用したお客さまから、「やってみたらすごく簡単だった」「とんでもなく便利」などの声をたくさんいただき、大変嬉しく思っております。
菅:ふくおかフィナンシャルグループ様でのご利用に限ったことではありませんが、弊社にも「キャッシュカードを持ち歩いておらず困っていたけど助かった」などの声が寄せられています。

セブン銀行に寄せられたお客さまの声
菅:また、セブン銀行アプリをご利用いただいたお客さまの年齢データ(セブン銀行調べ)を見ると、幅広い年齢層の方もお使いいただいていることが分かり、多くの方に簡単・便利にお取引きいただけることを実感しています。
―今後、セブン銀行に期待いただいていることはありますか?
國吉さん:自行ATMも含め、金融サービスや手続きのデジタル化は進んできていますが、まだまだ道半ばです。必要に応じてご来店いただくにも店舗数や営業時間に限りがありますし、自行ATMも約2,000台(3行合計)と、決して多いわけではありませんので、不便を感じているお客さまも少なからずいらっしゃると思います。
ですから、今後もセブン銀行様のATMを活用してさまざまな手続きができるよう取組みを広げていくことで、全国のATMネットワークを活かしてお客さまの不便を解消し、より使いやすいサービスを提供していけるのではないかと考えています。
例えば、現物が必要な場合や対面での本人認証が必要な手続き等、アプリの中だけではできないことも、ATMを活用すれば可能になる場合がありますので、銀行に行かなくてもできることをもっと増やしていけるといいですね。
企業の垣根を超えて協力し、暮らしやすい日常を提供し続ける
―セブン銀行が他行の支援や課題解決に取組んでいるのはなぜですか?
菅:セブン銀行ATMは年々数を増やしていますが、近年はキャッシュレス化が進んだこともあり、他行も含めたATMの全体数は減少傾向にあります。
とは言え、今も現金を必要とするタイミングは一定数あるため、ATMが衰退すれば不便になってしまいますよね。ですから、自社ATMの利便性を高め、他行にもご活用いただくことで、業界全体を盛り上げながら、誰もが便利にサービスを利用できる社会を作っていきたいと考えています。
またATMや金融サービス以外においても、広い視野で社会のニーズを捉え、自社だけでは取組むのが難しい社会的課題も、他行と連携することで解決を目指していきたいです。

―今後の目標を教えてください。
菅:弊社が優先的に取組むべきとしている重点課題の一つが『誰でもどこでもアクセスできる多様なサービスを実現する』です。どんな人でも、どこにいても、望むサービスを利用できるような社会を作り、誰もが暮らしやすい日常を実現できるよう努めていきます。
※記事内容は公開時点での情報となります。サービス等の最新情報はセブン銀行ホームページにてご確認ください。


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